精子機能障害と勃起不全

タバコは精巣上体精子成熟過程を障害

1、精液検査で精子数・精子運動率・形態正常精子の割合は低下する。
2、血清テストステロンが低下(Leydig細胞から分泌):精子形成異常
3、androgen binding protein(ABP)が低下(Sertori細胞から分泌):精巣上体成熟障害
4、αグルコシダーゼが低下(精巣上体から分泌):精巣上体は精子の生存と成熟に必要な媒液を出し、精子の運動能・潜在的受精能に関与する。
5、single stranded DNAが少ない:生殖能力低下
6、タバコを中止すると精子機能は改善する。ニコチン代謝産物であるコチニン濃度が高いほど精子機能は低下

タバコとインポテンス

1、タバコによる動脈硬化の増悪で動脈性インポテンスに関与
2、テストステロンの低下:性欲減退
3、副腎髄質からのカテコールアミンの増加による血管収縮による疎血
4、テストステロン依存性ドーパミンの代謝障害:中枢性のインポテンス
「結語:現時点ではタバコによるインポテンス発症のメカニズムは必ずしも明確ではないが、タバコは十分インポテンスの原因となりうると考えられる」

鳥取大学泌尿器科教授、宮川征男先生による「喫煙による精子機能障害とインポテンス」と題する文献から。この年代ではインポテンスという用語を使っておられますが、今は差別用語ということで使われません。「からだの科学」日本評論社1995年7月号、特別企画「たばこの医学」