「健康障害招く喫煙減らそう」(平成12年5月31日愛媛新聞「門」に掲載 小児科 真鍋豊彦)

 きょう5月31日は世界禁煙デーです。本年のスローガンは、「Tobacco kills -Don't be duped(タバコは殺人者だ、騙されてはならない)」で、世界各地で一斉に禁煙イベントが開かれます。

 このスローガンは、実にショッキングですが、オーストラリア、シンガポール、タイなどのタバコの箱には、「Smoking kills」と書かれております。

 喫煙が喫煙者本人のみならず、その周囲の人々の健康を害する習癖であることは、今や世界的な常識になっています。日本は、世界の主要国の中で喫煙対策の大変遅れている国です。幸い、最も高かった成人男子の喫煙率は減少の傾向にありますが、逆に、児童生徒や若い女性の喫煙率は増加しています。このままの状態が続けば、喫煙に関係する各種のがんや心臓病などで、より多くの人が命を奪われることになるでしょう。

 本年四月、「健康日本21」が実施され、今後10年間で、「喫煙率半減」をスローガンに、喫煙率の減少に努め、未成年の喫煙をなくすことが目標となりました。この機会に、喫煙と健康障害について今一度考え、「成人男女は共に吸わない、子どもたちには吸わせない」をモットーに、たばこ煙のないクリーンな環境づくりに努めようではありませんか。