<禁煙宣言>愛知県薬剤師会が薬局店内の全面禁煙に取り組む

 愛知県薬剤師会(服部勝彦会長)は2001年12月15日に「禁煙宣言」を採択し、県内の薬局店内の全面禁煙に乗り出す。薬剤師 会を挙げての禁煙活動は全国で初めて。

 宣言は、国の計画に基づき愛知県がすすめる「健康日本21あいち計画」に賛同し、薬局の店内はすべて禁煙とする というもの。「医療機関として当然。これを機に会員薬剤師自らの禁煙にも取り組みたい」としている。15日から、 各店に禁煙シールを張り出す。

 同会では宣言に先立つ11月、県内の会員2494人に禁煙状況アンケートを行い、1476人が回答した(回答率 59%)。

 結果は、全面禁煙に賛成81%、反対16%。禁煙宣言も賛成74%、反対22%だった。回答者のうち「喫煙す る」は24%で「喫煙経験なし」は52%、全体の36%を占める女性薬剤師では喫煙3%、経験なし94%だった。 現状については「店内に灰皿あり」45%、「禁煙表示あり」20%、「たばこを販売している」が14%あった。

 「たばこ自販機が重要な収入源という薬局もあり、販売は各店の判断に任せる」と、宣言に矛盾する面も残るが、 「一緒に禁煙ガムを売る店は84%に上る。経営判断の中で、薬剤師としての姿勢を理解してほしい」と釈明してい る。 【山田大輔】(毎日新聞) [2001年12月14日22時0分更新]