ブルガダ症候群

中高年男性の突然死「ポックリ」病の一つとされている。心筋梗塞、狭心症、心不全等の所見が認められないのに心室細動「心臓麻痺」を生じる疾患で、夜間に心室細動の発作を起こすことが多いとされている。

多くの場合は一過性の心室細動を生じるだけで元々の正常な脈拍に戻り、一時的な症状で終わる。しかし、希に重篤な不整脈である心室細動により失神し、死に至る場合がある。

失神や心停止蘇生や心室細動の既往歴のある群と。全く症状を有しない群に分けられ、それぞれ、症候性ブルガダ症候群と、無症候性ブルガダ症候群に分類される。

現在無症状であっても45歳以下の突然死の家族歴、失神発作、発作性夜間呼吸困難の既往歴を有する場合は、当該疾病を疑い精密検査を受けるべきである。

治療は薬剤による発症抑制は確立されていないので唯一の治療方法は植込み型除細動器が選択される。