一生働いている心臓の筋肉には酸素や栄養が必要です。その送る血管(冠動脈)に動脈硬化(血管内腔の狭小化)が進むと、運動負荷がかかったとき十分な血流が得られず心筋は酸素不足を起こします。この時、前胸部に締めつける痛みが生じ気分が悪くなります(狭心症)。狭いところに血栓が生じ血管が完全に詰まると、血液の流れが止まり死ぬような胸痛が生じるか即死に至ります(心筋梗塞)。虚血性心疾患は主にこの二者をいい、危険因子として次の10項目があげられます。

1、加齢
2、冠動脈疾患の家族歴
3、喫煙
4、高血圧
5、肥満
6、糖尿病
7、高コレステロール血症
8、高中性脂肪血症
9、低HDLコレステロール血症
10、精神的、肉体的ストレス
 
喫煙の危険性は高い順位にありますが最も予防可能な因子です。受動喫煙の危険性は高く、特に女性への影響は男性より大きい。社会的に注意を喚起する必要があります。