食道と胃の間にある下部食道括約筋は、胃の内容物が逆流しない様に閉じており、食物を飲み込んだ時に開いて食物を胃に送り込みます。酸から粘膜を守る防御機能が胃には存在し食道にはないため、何らかの原因で強い酸である胃酸が食道に逆流すると、食道粘膜は強い酸である胃酸にさらされて「ただれ」や潰瘍といった炎症(逆流性食道炎)を起こします。

げっぷの起こるメカニズムにより、殆どは食後2~3時間以内に胃酸の逆流が生じるので、日常はげっぷを起こさない生活を心がけることが大事で、以下の5点に注意しましょう。

(1)脂肪を摂り過ぎないこと。脂肪は十二指腸からげっぷを起こし、同時に胃からの食物排出を遅らせるホルモンを分泌させます。
(2)腹八分目に食べること。胃をふくらませるほど(座位で)胃の上にたまった胃酸が逆流し易くなります。
(3)肥満を避けること。太ると増えた内臓脂肪が外側から胃を圧迫するため、逆流し易くなります。
(4)ゆっくり食べること。早食いは必然的に空気を飲み込む量も増えるので、げっぷが出やすくなります。そして最後に
(5)食後3時間程度は横にならないこと。