携帯電話による医用電気機器の誤動作が問題になっています。現代の医用電気機器(以下機器)は患者さんの病状をより的確に把握するために精密にコントロールされていますが、中には現在のように携帯電話機が普及することを予測せずに作られている機器もあり、電磁波による誤動作の可能性は残っています。そのため多数の機器を使用する病院での携帯電話の使用が問題になっています。やむをえず病院内で使用する場合でも、その機器から7、8メートル以上離れ、隣室の機器やほかの患者さんが携行する機器にも十分に注意して下さい。植え込み型心臓ペースメーカーをつけている方は、携帯電話を右手に持ち、ペースメーカーから22センチ以上離して使うよう特に気をつけてください。
 なお携帯電話機をいつも身につけていたとしても、器具自体からの電磁波はごく微量なので今のところ問題ありません。