皆さんは、カラーコンタクトレンズをご存知ですか? ここで言うカラーコンタクトレンズとは、瞳の色をファッション感覚で手軽に変えることができる、色の付いた度無しのコンタクトレンズ(以下カラーコンタクト)のことです。このような、カラーコンタクトによる目の障害で眼科を受診する患者さんが年々増加してきているのです。

このカラーコンタクトは、以前は生活雑貨の位置づけでしたが、平成23年2月4日からは、厚生労働省の承認を受けた商品しか販売できなくなりました。しかし、インターネットを通じて、今でも海外からの承認されていないカラーコンタクトを手に入れることも可能です。また、承認を受けたレンズであっても、目の状態は一人一人違いますから、眼科専門医で自分の目に合ったレンズを選ばなければいけません。

カラーコンタクトで目の障害を起した患者さんの多くが、眼科医の診察を受けておらず、自分の目に合っていないレンズで目に傷が付いたり、また、使い方や消毒方法を間違えたために感染症をおこしているのです。

カラーコンタクトはアクセサリーではありません。目という非常にデリケートなところに付けるものです。使い方を誤ると角膜潰瘍といった失明につながる重大な病気をおこすこともあります。カラーコンタクトを装用したい時は、必ず承認されたレンズを、眼科専門医の診察の上で処方してもらいましょう。また、定期検査も忘れずに受けてください。目の状態は常に変化しています。一回診てもらったから後はずっと大丈夫というわけではありません。キレイな目を保つためには、自分に合ったコンタクトを正しく使用することが大切なのです。