胃腸や心臓などは自律神経が作用しています。この神経には交感神経と副交感神経とがあります。怒り、闘争、恐怖、不安、心配、イライラなどのストレスで、交感神経は心臓の鼓動をどきどきさせ血管を収縮して血圧を上げます。血圧が高い状態が続くと心臓、血管、脳などに悪影響を及ぼし、脳卒中や心筋梗塞の引き金にもなります。交感神経の作用は、そのほか瞳孔を開け、発汗を促し、口の中を乾かせ、肝臓のグリコーゲンを分解してエネルギーを消費させ、戦いや逃避に備えます。一方胃の運動を抑制し、ストレス潰瘍を誘発したりします。
 ストレスを受けやすい方は、感情を表に出さず、真面目で活動的でかつ仕事熱心で、人付き合いも悪くないという、まさに理想的ともいえる人なのです。ストレスの被害を少なくするには、その逆のことを心がけるのも一つの方法です。