2025年10月01日
「アイフレイル」について (R7.10)
40歳をすぎると、体だけでなく目の機能も少しずつ衰えていくことをご存じですか?
近年注目されている「アイフレイル」というのは加齢による目の機能低下を指す新しい概念です。知らず知らずのうちに読書の機会が減っていたり、夜間の車の運転を避けていたり…。アイフレイルの初期の自覚症状としては、ぼんやりみえる、暗い、かすむ、狭い視界などがあり、原因となる病気には、老視(老眼)、白内障、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症などがあります。
アイフレイルを放置していると、他の身体活動や社会活動にも悪い影響を及ぼします。心理的面からのうつ症状、認知機能低下、身体的・社会面からの移動機能低下、就労・外出・社会参加の減少からの自立機能低下、から日常生活が制限され、全体的な健康寿命を短くしてしまいます。
アイフレイルは進行しないと自覚症状が現れにくいこともあります。早期発見のためには、職場での人間ドックなどの定期検査が有効ですし、高齢者や主婦の人などは、早めに一度眼科受診をされることをお勧めします。
これらの疾患では早期に適切な診断、治療、対処を行うことにより、アイフレイル進行を抑えることができる可能性があります。