今年もO157による食中毒の流行のきざしを見せています。わずかな菌で発症し、人から人への二次感染も容易なため大流行することがあります。(1)たび重なる水様下痢、(2)激しい腹痛、(3)赤ワインに似た血便が特徴的です。予防法として次のことがあげられます。

(1)細菌をつけない

食事の前やトイレのあと薬用石鹸などで手をよう洗う。
肉、魚、野菜などの食材はそれぞれ別に洗い、別々に保存。
包丁、まな板、食器、ふきんなどはなるべく熱湯消毒をする。

(2)細菌を殺す

食品を75℃・1分以上加熱する。ただしコロッケなどの加工食品では中心温度が75℃以上になるよう十分に加熱。
野菜などの生ものや手を洗うときは、必ず水道の流水下で洗う。水道水には塩素が含まれ殺菌力がある。井戸水やためた水は要注意。

(3)細菌を増やさない

調理後すぐ食べる。
保存する場合は必ず冷蔵(10℃以下)か冷凍(-15℃以下)し、食前に再加熱する。
冷蔵や冷凍で細菌は死なない。早めに食べましょう。