NESは摂食障害の1つで、1955年頃から肥満者に多い食事のパターンとして報告され始めました。具体的には、夕食後から夜中に1日の総カロリーの25~50%を食べてしまい、さらに一度寝ても、また起き出してまで食べてしまうことが1週間に2回位あるというものです。夜中に食べる結果、不眠と朝食が食べられないことを伴います。

NESは中高年、男性に多く、その頻度は日本では12%という統計があります。NESになる人は、仕事量が多く集中力を必要とするが、自分に仕事上の裁量権がないことでそのストレスを夜間の食欲で解消するという図式になっています。最初はメンタルな問題があり食べてしまい、食べ続けるために肥満になると考えられています。また、日常診療の中では、糖尿病、肥満やメタボリック症候群を指摘されている可能性があります。

治療は薬物療法以外に、認知行動療法といわれる精神療法があります。同療法は、物事のとらえ方が望ましい方向に変われば行動も望ましくなるという考え方で、肥満、過食症、うつ病などでも有効なものです。