2025年12月27日
大人のりんご病(伝染性紅斑)(R8.1)
りんご病は頬が赤くなるのが特徴で、正式名称は伝染性紅斑です。主に子どもがかかる病気で、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。
2024年からりんご病の感染者数はかなり増えています。子どもでは症状は軽く、頬が赤くなる頃には周囲への感染力はほぼ無くなっています。1回かかると終生免疫を獲得し、2回かかることはありません。
一方、成人が初めてヒトパルボウイルスB19に感染すると1~2週間の潜伏期間の後、まず発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛などの「インフルエンザ様症状」が出ます。発熱から7~10日後に皮膚症状(レース状紅斑、紫斑)、関節痛や多関節炎、手足のむくみがみられます。頬が赤くなることは少なく、皮膚症状の多くは手足に出ます。関節症状は2~8週間で自然に治りますが、長引いて数カ月続くことがあり、関節リウマチが疑われたり、自己抗体が出現して全身性エリテマトーデスなどの膠原病が疑われたりすることがあります。予防注射や特効薬は無く、痛み止めなどの対症療法になります。
なかでもりんご病にかかったことのない妊婦さんは注意が必要です。妊娠中にりんご病に感染した場合、胎児も感染し重篤な胎児水腫や流産のリスクとなる可能性があります。りんご病を疑う症状がある場合は、医療機関を受診してください。