肺炎は日本人の死因として全年齢では3位になるほど重要な病気です。

その肺炎にも種類が沢山ありますが、大きく感染性の肺炎と非感染性(アレルギーや薬剤性等)に分けられます。一般的な肺炎は感染性肺炎が多く、細菌性肺炎、ウィルス性肺炎、マイコプラズマ肺炎、真菌性肺炎に分かれます。細菌性肺炎でもさらに沢山の原因菌がありそれぞれに効果のある薬があります。細菌性肺炎の予防接種としては肺炎球菌が有名で高齢者へのワクチン接種が推奨されています。他の肺炎と合併する事もあるため公費補助の有無にかかわらず接種しておく事をお勧めします。

最近問題となっているコロナウィルスはウィルス性肺炎を起こします。ワクチンや特効薬はありません。その上厄介なのは、肺炎を治そうとする免疫反応で放出されるサイトカインという物質が異常に増えて、サイトカインストームという状態を起こすことにあります。高齢者や基礎疾患がある人はこの状態に陥りやすいため注意が必要とされています。治療薬もワクチンも確立していない状況では基礎疾患をしっかり治療し、適度な運動と十分な睡眠をとって免疫力を高める必要があります。