犬や猫を筆頭に色々なペットが飼われています。普通は可愛いペットでも機嫌が悪いと咬みつかれたり、引っ掻かれたりすることがあります。狂犬病を心配し病院にかかる人が多いのですが、近年国内ではペットからの狂犬病の報告はありません。

しかし、動物の牙や爪は思ったより雑菌を持っており咬まれた傷が化膿することがしばしばあります。体の小さな猫や愛玩犬でも牙は鋭いため小さな傷でも奥深くまで達していることがあります。この場合咬まれて2~3日して赤く腫れて痛くなることがあり、ほっておくと皮膚の下の組織を伝って菌が広がります。これを「蜂窩織炎」といい厄介な病気です。抗生物質を使用しなければならず、場合によっては外科的な切開が必要になることもあります。

またバルトネラ菌で起こる「猫ひっかき病(犬でもある)」という感染症は場合によって2週間ほどの潜伏期間があるあります。咬まれてすぐには問題なさそうでも油断してはいけません。

動物に咬まれたら、患部をよく洗い、密封療法は決して行わずガーゼを当てる。腫れや痛みが強い時は病院にかかる、ことをお勧めします。