関節リウマチは、関節に起きた炎症によって腫れや痛みが出る病気です。炎症が続くと、関節の変形や機能低下が進行して日常生活に支障をきたします。

患者数は国内に約100万人で女性の方が男性よりも約4倍多く、発症年齢のピークは30~50代ですが高齢で発症する方も増加しています。

特徴的な初期症状として、起床後しばらくは手指が思うように動かない「朝のこわばり」がみられたり、左右対称性に関節が腫れたり痛んだりします。

関節リウマチの詳しい原因はわかっていませんが、最近の15年間ほどで診断と治療法は格段の進歩をとげました。

治療目標である「関節の腫れや痛みがとれて、炎症が治まっている状態」を「寛解」といいます。以前は「寛解」に到達する患者さんは10%足らずでしたが、現在では約50%にまで向上しています。なかでも発症後早期に治療を始めた患者さんほど、薬がよく効いて「寛解」となる可能性が高いことがわかっています。つまり関節リウマチでも「早期診断・早期治療」が大切なのです。

「もしかしてリウマチかしら?」と思われたなら、かかりつけの医療機関で相談してください。