蕁麻疹は5人に1人は一生のうち1度は出ると言われており、ありふれた病気です。大きさは様々で、皮膚の一部が赤くもり上り、蚊に刺されたようになったり、地図のように広がったりすることもあります。かゆみがあり、1つ1つは数時間以内に跡形なく消えるのが特徴です。出たり引っ込んだりを繰り返すことも多いです。

蕁麻疹の原因は何でしょうか?サバなどの青魚やエビやカニなどの甲殻類など特定の食べ物を食べて出るアレルギーが原因と思っている人も多いですが、実際には食物などのアレルギー性のものは少数です。

蕁麻疹の原因、誘因としては、
・食べ物、食品添加物、薬などに対するアレルギー
・細菌やウイルスの感染症
・疲労・ストレス・精神的緊張
・暑い寒いなどの温度の変化
・擦れたりなど物理的な刺激
・運動・発汗・日光
・植物の接触、蜂刺れ
など色々な事が考えられます。

しかし、半分以上は全く原因、誘因が分からないとされているのです。アレルギー性ものは検査で原因が特定できることもありますが、アレルギー性でないものは検査の意義は低くなります。治療は一般的には抗ヒスタミン剤の内服です。原因が分からない蕁麻疹の方が抗ヒスタミ剤が効きやすいと言われています。