ずっと続く咳はとてもつらい症状です。多くの人が慢性の咳を訴えて医療機関を受診しています。咳で眠れない、仕事に差し支える、社会生活を妨げるなど深刻です。数週間から1か月以上続く慢性の咳の原因として多岐にわたる様々な疾患が知られています。風邪であれば咳も数日以内でおさまることが多いので、数週間以上続くときは医療機関を受診しましょう。

肺結核や肺がんなどの病気のこともあります。他に慢性の咳の原因には次のものがあり注意が必要です。
気管支喘息、咳喘息:深夜から早朝にたんの切れにくい咳が強くあります。
後鼻漏・副鼻腔気管支症候群:鼻汁が気管に垂れ込んで咳になるものです。
慢性閉塞性肺疾患:たばこを吸う人に多い生活習慣病です。息切れや咳も伴います。まずは禁煙が必要です。
逆流性食道炎:寝ている間に胃酸が食道や気管に逆流するために起こり、胸やけなどがします。
高血圧の治療薬を服用したときに、咳が出ることもあります。

咳が長く続く人は病院を受診して診断をしておきましょう。原因によって治療も全く異なります。