赤ワインはブドウの黒っぽい果皮、種子、果実を一緒に発酵させるのに対し、白ワインは緑色のブドウの果実のみを使うところに違いがあります。前者の黒っぽい果皮や種子には多くのポリフェノールが含まれております。フランス人は日本人より約70倍、赤ワインを愛好しているためか、脂肪食を多くとっているにもかかわらず、動脈硬化に起因する心臓病による死亡率が低いのです。どうもこの赤ワインが関係しているようです。

 ポリフェノールは身体内部の有害な活性酸素を消去させる作用(抗酸化作用)がり、動脈硬化やがん化の予防に作用しております。ブドウだけでなく、大豆、ゴマ、緑茶などにも多く含まれております。

 ビタミンCやE、βカロチンなどのビタミン類も抗酸化作用がありますが、赤ワインが注目されるのは、ポリフェノールにはビタミンC の20倍、ビタミンEの50倍もの抗酸化作用があるからです。しかし、赤ワインのみを毎日多量に飲むのは有害です。心臓病の予防には運動や野菜の摂取が何よりも優れています。休肝日を意識してほどほどにたしなみましょう。