全国の公立小中高校の児童生徒に対して、文部科学省はアレルギー疾患の調査を初めて実施しました。保健調査、定期健康診断、保護者からの申し出など教職員の得ている情報を基に回答を求め、全児童・生徒の約9割から回答を得ました。

調査結果は、ぜんそく5.7%、アトピー性皮膚炎5.5%、アレルギー性鼻炎9.2%、アレルギー性結膜炎3.5%、食物アレルギー2.6%、食物やハチ毒によるアナフィラキシー0.14%(2割から3割の学校に発症経験者が在籍)でした。

全般として、ほぼ全校にわたってアレルギー疾患の児童・生徒が在籍している。いずれも男子が女子を上回っていた。ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーは年齢が上がると減少する傾向がある。アレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎は中学生が最多であった。

学校ではこれらの児童・生徒に対し掃除当番、飼育当番、花粉飛散時期の屋外活動、給食、等で配慮をしていますが、各学校によって対応がまちまちでした。文科省では今後「学校生活管理指導表」の導入や、個々の具体的な対応を示したマニュアルを作成する予定です。