文部科学省は平成18年度の学校保健統計調査の速報を公開しました。

この調査は、児童、生徒及び幼児の発育・健康の状態を明らかにする目的で、昭和23年から毎年実施しているものです。今回は全国の幼稚園と小中高校の健康診断結果から抽出した約336万人のデータを基に実施しました。

発育状態は、身長と体重はここ数年間、どの学年でも横ばい傾向が続いています。

健康状態は、疾病別では、いずれの学校段階においても「むし歯」が最も多く、次いで「裸眼視力1.0未満の者」、「鼻・副鼻腔疾患」の順になっています。

「ぜん息」の者の割合は幼稚園が2.4%、小学校3.8%、中学校3.0%、高等学校1.7%となっており、前年度と比べると、高等学校以外の各学校段階で上昇傾向にあります。10年前の平成8年には幼稚園1.0%、小学校1.6%、中学校1.5%、高等学校0.8%であり、今年は10年前のほぼ倍になっています。

文科省はぜん息だけでなくアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎などアレルギー性疾患全体が増加しているが、大気汚染や生活習慣など、様々な影響が考えられ、原因特定は難しいとしています。