子どもの脳が健やかに成長するには、乳幼児期の親子の関わりが大切です。親や養育者に対して、赤ちゃんは「泣く」「目で追う」「親の後ろを追いかける」という行動をとりますが、赤ちゃんの行動に適切に親が答えることで、「愛着(安心感や絆)」が育ちます。子どもと目をしっかり合わせてほほ笑み、触れあうことによって、親と子どもそれぞれにオキシトシン(しあわせホルモン)という、社会性の発達に大切なホルモンが分泌され、お互いに信頼感と安心感が生まれるのです。豊かな感情を学び、人格の基礎が作られ、自己肯定感や自尊心、人を大切にする心を育むためにも、5歳ころまでの愛着形成は非常に重要です。
 しかし、しつけのつもりで、よかれと思って大声で叱ったり叩いたりすると、意に反して子供のこころは傷ついてしまいます。そして、子どもの脳も傷つきます。そのような不適切なかかわりは「マルトリートメント」と呼ばれ、マルトリートメントを受け続けると、将来、心の病気を引き起こし、学習障害や不登校にもつながることがあります。子どもに気になる行動や言動がみられたら、命令や指示、否定的な表現を避けて(ダメ、やめなさい)を避けて、具体的に褒める(○○はすごいね、頑張ったね)ことで、子どもの自尊心を回復させることができます。そのことに気づけば大丈夫なのです。
 新居浜市ではお子さんの相談窓口として、子育て世代包括支援センター”すまいるステーション”を設けています。ぜひご利用ください。

子育て支援課内・・・電話65-1571
保健センター内・・・電話35-1101