ヘルパンギーナは発熱、口腔粘膜に現れる水疱性の発疹を特徴としたウイルス感染症で、乳幼児を中心に夏季に流行します。

2~4日の潜伏期間の後に、突然の発熱に続いて咽頭痛が出現し、咽頭の発赤とともに、主に口蓋扁桃の近くに直径1~2mmほどの、周囲に紅みを伴った小水疱が出現します。発熱は2~4日間程度で解熱します。殆どの場合、予後良好の疾患ですが、まれに無菌性髄膜炎や急性心筋炎を合併することがあります。発熱以外に頭痛、嘔吐などの症状には十分に注意してください。

感染経路は飛沫感染、接触感染、糞口感染です。症状回復後も2~4週間の長期にわたって便からウイルスが検出されます。

平成18年のヘルパンギーナの定点当たり報告数は3月12日以降、一貫して増加が続いており、6月11日の報告をみると、埼玉県(4.1)、愛媛県(3.7)、東京都(3.6)などは多い地域になっています。過去10年間の統計では、流行のピークは7月中旬から下旬にみられることが殆どであり、今後7月中旬までは、さらに発生が増加していくものと予想されます。