2024年05月24日
薬物使用過多による頭痛(R6.4)
頭痛には、原因となる病気がないのに頭痛を繰り返す慢性頭痛と、何らかの病気によって頭痛が生じる二次性頭痛があります。 15歳以上の日本人の約40%に当たるおよそ4000万人が慢性頭痛に悩まされているとの報告があります。慢性頭痛には、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛・薬物使用過多による頭痛があります。
この中で、 最近、 薬物使用過多による頭痛が問題になっています。 薬物使用過多による頭痛は、鎮痛剤を慢性的に服用することで起こる頭痛です。鎮痛剤を飲む回数や量が増えることで、痛みに対する感受性が敏感になり、頭痛を止めるはずの薬が逆に頭痛を誘発するようになっていきます。「鎮痛剤を月に10日以上飲んでいる」「月に 15 日以上頭痛がある」「以前効いていた薬が効かなくなってきた」 「薬を飲んでも頭痛が悪化」 「頭痛が不安で薬を飲んでしまう」に当てはまる人は、薬物使用過多による頭痛が疑われます。 病院を受診し、頭痛の予防治療・鎮痛剤の中止・別の鎮痛剤の使用などの適切な治療を受けることをお勧めします。
(健康手帳 Vol.332より)