誤飲事故の家庭での応急措置には善し悪しがあります。

●たばこの葉や吸い殻
吐かせることです。水や牛乳を飲ませてはいけません。ニコチンが溶け出し、体内吸 収を進めます。ただし、たばこの入ったジュースや液の場合は、排泄やおう吐を早く 促すため、多量の水や牛乳を飲ませます。たばこ自体はおいしくなく、たくさん口にしない上に吐かせる作用があり、重篤な症状はまれと言われています。
●酸やアルカリの強い漂白剤や洗剤
水や牛乳を飲ませ、吐かせてはいけません。食道がダメになります。
●防虫剤
水を飲ませます。牛乳は飲ませてはいけません。この種の薬剤は脂溶性のため牛乳に 溶けて吸収を進める恐れがあります。
●灯油やベンジン
何も飲ませず医師の手当を受ける。
●固形物
内視鏡で取り出したり、また自然排泄に期待したり、手術も時にあります。

 小児の異物誤飲は何にでも興味を持ち、口に入れる特殊性から生じます。保護者の 認識・注意不足から生じる事故とも言えます。注意がおろそかになるだんらんの時は 特に注意しましょう。