日本は、 アイコスやプルーム・テック、 グローなどの加熱式タバコが世界で唯一流行している国です。 加熱式タバコは、紙巻タバコのようにタバコ葉に直接火をつけるのではなく、 タバコ葉に熱を加えてニコチンを含むエアロゾルを発生させる方式です。 そのため、紙巻タバコから加熱式タバコに変更してもニコチン依存は続きます。 直接火を付けないので紙巻タバコの煙よりも加熱式タバコのエアロゾルの方がにおいは少ないですが、 エアロゾルからはニコチンのほかにも多種類の有害物質が検出されています。 自分や周囲の人の加熱式タバコの健康影響健康被害に配慮して紙巻タバコから加熱式タバコに替える人が多いようですが、 せっかく行動を変えるならば完全にタバコをやめることをお勧めします。 加熱式タバコの健康影響は紙巻タバコとほとんど変わらないことが明らかになってきていますし、 加熱式タバコは紙巻タバコよりもやめにくいことが指摘されています。 禁煙外来を受診して、 医療者と一緒に有効な禁煙補助薬を使用しながら、 失敗やしんどさが少ない禁煙に取り組むことをお勧めします。
(健康手帳 Vol.327より)