高温多湿の蒸し暑い日々が続く季節となりました。このような気候の時には食中毒の原因となる細菌が大いに繁殖します。

細菌性食中毒には、細菌が体内で増えて食中毒になる(サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクターなど)感染型、細菌が食品中で増えて毒素を作り食中毒になる(黄色ブドウ球菌など)毒素型、細菌が体内で増えて毒素を作り食中毒になる(病原性大腸菌O-157など)生体内毒素型があります。

いずれの細菌性食中毒でも予防の原則は、細菌を付けない、増やさない、殺菌することです。この原則に沿って細菌性食中毒を防ぐにはいくつかポイントがあります。(1)買うとき:生鮮食品は新鮮なものを買って、早く持ち帰る。(2)保存するとき:肉・魚・野菜などは別々にして、すぐに摂氏10度以下に設定した冷蔵庫や摂氏マイナス15度以下に設定した冷凍庫に適当な隙間を保つように入れ、長期には保存しない。(3)下準備をするとき:調理の前に石鹸で手をよく洗う。調理器具は清潔にし、なるべく熱湯消毒する。肉・魚・野菜などは別々に真水の流水で洗う。(4)調理するとき:食品の中心温度が1分間以上・摂氏75度以上になるように加熱する。(5)食べるとき:食事の前に石鹸で手をよく洗い、調理したらすぐに食べ、室温で長く放置しない。(6)残ったとき:清潔な食器で冷蔵・冷凍保存し、早めに食べてしまう。