外耳道(耳の中)にカビが生えることがあります。それを外耳道真菌症と呼びます。カビが外耳道の深いところに寄生して厚い膜の様になって外耳道内に充満し、鼓膜にも密着します。

黒色のこともありますが綿が詰まっている様に見えることもあります。カビの種類は主にアスペルギルスやカンジダと言われるものです。

多くは耳掃除のし過ぎが原因ですが、慢性中耳炎で耳だれが続いて耳の中が湿っている、などでこの病気になることもあります。症状は、耳がかゆい、痛い、詰まった感じがする、聞こえにくい、耳鳴りがするなどです。

耳鼻咽喉科でカビの塊をとってもらうと、いったん難聴や耳鳴りはおさまりますが、非常に再発し易く、数日で元に戻ってしまうこともあります。

もしこの病気にかかれば、自分での耳掃除は控えて根気よく治療を続けることが必要です。