2024年05月24日
夏かぜ(H11.7)
「夏かぜ」は、咳といった呼吸器症状が少なく、熱や発疹や頭痛を主とする特徴があります。冬にかぜが多いのはインフルエンザウイルス等の流行に加えて、寒さや乾燥などの悪条件が重なるためですが、夏はコクサッキーウイルス、エンテロウイルス、エコーウイルス、アデノウイルスが流行して起こります。
夏かぜの主な病名には、手足口病(手・足・口に水疱)、ヘルパンギーナ(高熱とのどちんこの白斑)、無菌性髄膜炎(熱、頭痛、吐き気、後頚部の硬直)、咽頭結膜熱(プール熱)などがあります。夏は気温が高くムシムシするため冷房を強くしたり、氷の入った飲み物やアイスクリームばかりを飲みがちですがよくありません。室温を調整し、冷房の風には直接当らないようにしましょう。発熱するとさらに汗をかきます。体をよくふいて、まめに衣服をとりかえ、水分は多めにとりましょう。
夏かぜにかかったら最初の2~3日は安静にして、栄養や水分をとります。一般にこれらで数日から10日位で治ります。なかには無菌性髄膜炎がありますので、頭痛や吐き気のある場合は医師の診察を受けましょう。