高血圧症の診断には、診察室で測定する血圧以外に、家庭での血圧があります。高血圧症はご存知の通り、血管を有する全身の臓器に障害を与えます。健診施設や病院での血圧測定は、測定時に血圧に与える影響が多く、家庭で測定する血圧の方が、将来の心血管疾患のリスクに関係することが証明されています。

家庭での血圧測定方法は、条件として上腕で測定する機械を用います。
1.静かで適温環境あること
2.背もたれ付き椅子で脚を組まず座って測り、1から2分程度安静後測定すること
3.会話を交わさない環境
4.測定前に喫煙、飲酒、カフェインを摂取しないこと
5.カフを心臓の高さで測定する

特に、冬季の測定時には、暖房のない部屋での測定は血圧を上昇させるので注意しましょう。測定回数は原則2回で平均しますが、一回しか測定しない場合はその一回を血圧値とします。

これらのことを可能な範囲で守り測定しましょう。疑問に感じたことは、血圧測定記入用紙にメモや、走り書きをし、受診時に医師に質問してください。これらのことを守り測定した血圧値はみなさんの治療結果に結びつく有益な情報となります。是非、試して下さい。