ビールをたくさん飲んで、おいしいお肉をいっぱい食べて、幸せな気分で眠った夜中に足の親指の付け根が腫れ上がり激痛が走る。これが典型的な痛風発作です。文字通り風が当たっても痛いくらい強い痛みで、大の大人が呻きながら病院に来院します。

原因はからだの中に尿酸という物質が過剰になり、関節などにその結晶がたまる事により起こり男性に多い病気です。尿酸の過剰は他にも腎機能障害、膀胱結石、動脈硬化症の原因となることが知られており注意が必要です。

この尿酸は食べ物の旨味成分のひとつであるプリン体が分解される事により造られます。プリン体は肉類(特にレバー)魚介類(特に干物)などに多く含まれます。ビールに多く含まれるイメージがありますが100gあたりではレバー類の20分の1程度の含有量です。ビールの場合では大量に摂取することで体内のプリン体の量が増えるのです。

血液中の尿酸値は7mg/dl未満が正常でそれを超えると過剰な状態となり、高尿酸血症と呼ばれ治療が必要になります。高尿酸血症は他にも利尿剤、肥満、糖尿病などでみられることがあり、治療には尿酸を造る事を押さえる薬と尿酸の排泄を促進する薬があります。どちらを選択するかは病気の状態により医師が判断します。

痛風は暴飲暴食を避ける事により予防できる病気です。健診などで高尿酸血症を指摘された人は、泣く程の痛みが来る前に節制して下さい。