これらの使用で頭や顔のかゆみ、生え際の腫れ、脱毛などの被害が増えているとのことです。ヘアーカラー剤の主成分で発がん性もあるとされる、パラフェニレンジアミンは強いアレルギーを起こし、パーマ液(特にチオグリコール酸アンモニウム)は強い刺激性を有します。アレルギー体質でない人でも安全ではなく、長年染め続けている60~70代の女性に毛の異変、ハゲや薄毛が激増しているとのこと。常用者はさらに貧血や血小板減少症などの造血障害が起きることもあります。

 シャンプーで皮脂を徹底的にはぎ取り、ドライヤーの熱風を吹き付け、強力な化学薬品を使いますから、コシがない、切れやすい、抜けやすいのは当然です。ヘアーカラー剤のレゾルシンは発がん性、パラアミノフェノールなどは強い突然変異性や発がん性、環境ホルモン作用が疑われています。理容師・美容師さんは手袋の着用が望まれ、使用者はアレルギー体質かどうかに注意し、パーマと染色を同時にしない、100%ヘナ、カラーリンス、カラースプレーの使用等が勧められます。(「食品と暮らしの安全」2001.12月号から要約)