インフォメーション・テクノロジー(IT)とはコンピューターやデータ通信に関する技術を総称する語です。パソコンやインターネットや携帯電話などを長時間使用することにより、「ぼやけて見にくい」、「ものが二重に見える」、「目が痛い」、「目が乾く」、「まぶしい」など、様々な「目の疲れ」を訴えます。重症化すると、自律神経の失調症状(めまい、悪心・嘔吐、頭痛、心身症など)を訴えます。

1990年初頭からパソコンが職場で使用されるようになり、1995年頃から一般家庭にも次第に普及しました。2000年頃からインターネットが急速に発展しました。パソコンやテレビ・ゲームの画面などを長時間連続して使用することにより目や体や心に悪影響を及ぼす病気(VDT症候群、テクノストレス眼症)が社会的にも問題視され、厚生労働省は「VDT作業における労働衛生環境管理のためのガイドライン」を定めました。さらに2008年頃からスマートフォンが普及するようになり、子どもたちを含めて私たちの生活はより便利に変わっています。

子どもの目は少なくとも15才頃までは眼球の大きさや形、そして見る機能や目を動かす機能なども発展途上にあります。そのため、見る環境がそれらの発達に大きな影響を与えます。現在、子どもたちには読書量の減少、テレビやゲーム視聴の減少がみられる反面、スマートフォンの使用率が増え動画の視聴率やSNS利用率が増加しています。最近、小・中学校では視力低下の低年齢化が確認され、また若年者層でのスマフォ老眼やスマフォ斜視が社会問題化しています。これらはITの過度な使用が誘因と考えられます。

ITの発展は私たちの生活をますます豊かなものにしてくれるでしょう。ただし、利用法を誤れば多大な弊害をもたらすことを決して忘れてはいけません。

文責 大野木淳二