大腸癌を発見するための検診方法として、便潜血検査(出血の有無を調べる)が広く普及しており、この検査で発見される大腸癌の特徴として(1)早期癌が多い、(2)腫瘍径が20mm以下のものが多い、(3)(開腹手術ではなく)内視鏡で治療できるものが多い、(4)これらの特徴は高齢者でも若年者と同じ、という点が挙げられます。

2回の違う機会に便潜血を調べる「2日法」で検査すると、進行癌の約80%、早期癌の約50%を検出することができ、毎年検査を行うことで75%以上は救命可能な段階で発見されると報告されています。つまり、便潜血で見つかる癌は、「腹部症状が出てから見つかる癌」の場合に比べて、「治療により根治可能な病変」が多いということになります。

この検査結果の解釈として、1回でも便潜血が陽性(=出血あり)であれば、次にすべき検査は、大腸内視鏡検査による精査ということになります。

また、便潜血検査では、便にトイレの洗浄剤が付いたり、ビタミンCをたくさん飲んでいると、間違って「異常なし」の反応が出てしまうので注意してください。その他、大腸癌を発見する新しい検査法として、便中の「癌に関連した遺伝子」を調べる方法も便潜血検査と同様に有用ですが、お金と手間がかかり過ぎるため、現在のところ検診方法としては勧められていません。