膀胱炎は女性であれば経験されている方が少なくないと思います。女性に多い理由は、男性に比べて、解剖学的に尿道が短く尿道口付近に細菌が常在化し易いためです。

膀胱炎は、尿の流出障害がなく起こる単純性と、尿流出障害がある複雑性の2つに分けられ、後者では膀胱炎を繰り返しやすいのです。男性は尿道口から膀胱までの尿道が長いため、普通は膀胱炎を起こさないため、男性が起こした場合にはほぼ複雑性と考えられます。

症状は、尿の回数が多くなる頻尿、排尿時の尿道の不快感や痛みです。細菌が膀胱内におさまっている時には発熱は伴わず、腎臓にまで上行した時に初めて発熱を認めることとなり、腎盂腎炎と呼ばれます。膀胱炎を起こす細菌は75~95%が大腸菌で、他に腐生ブドウ球菌などがあります。

治療は抗生剤の内服ですが、薬の種類により投与期間が3日~7日と異なります。その他、膀胱炎の症状がないのに尿検査をすると膀胱炎が疑われることがあり、「無症候性の細菌尿」と呼びます。この場合には一般的に治療対象となりませんが、妊婦である場合には治療の対象となります。