2024年05月27日
子どものむし歯(H12.10)
「きちんと寝る前にも歯を磨いているのにむし歯になった」と言うお母さんがおられます。歯磨きでむし歯は100%は防げないのです。むし歯菌の温床となる歯垢を、歯磨きをして取り除くことは大切です。しかし、むし歯菌を増やす「甘いもの」の取り過ぎにも注意を要します。むし歯は、菌が好物とする糖の利用の結果生じた酸によって、カルシウムなどが溶け出る脱灰に起因します。酸は乳歯や生えたばかりの永久歯など質の弱いエナメル質を溶かし、一方的に脱灰を進めて「むし歯の穴」を作ります。
糖、歯の質、むし歯菌がむし歯の3大原因なのです。歯の弱い赤ちゃんにはフッ素を塗布して歯を強くしたりします。一般的にフッ素の「むし歯抑制効果」と「初期のむし歯の再石灰化効果」が言われております。
最近、イオン飲料が歯を溶かしてむし歯を作ると警告されております。イオン飲料にはジュースと同じように強い酸が含まれており、漫然と哺乳びんで時間をかけて飲ませるのは禁物です。病気のときだけ与えましょう。