夜中に激しく泣いて困るような状態を“夜泣き”といいます。5人に1人とか、人によっては2人に1人みられるといいます。ふつう6ヵ月頃から始まり9ヵ月頃から徐々に少なくなります。一時的に突然みられるものと、ほぼ毎日のようにみられるものがあり原因はさまざまです。
 前者はおなかがすいた、オムツが濡れた、暑い、風邪をひいたなど、身体に異常があることが多く、ごくまれに腸重積や腸閉塞などがあります。空腹のときは母乳やミルクを与えると泣きやみます。赤ちゃんの体温は大人より高く、また環境によって変化するので、部屋が暑かったり厚着や布団の掛け過ぎなどで体温が上がって泣くこともあります。このようなときには身体が暑く、いつもより多く汗をかいているのでわかります。薄着をさせて体温を下げると安眠します。
 風邪の鼻づまり、のどや中耳炎での痛み、せき込み、便秘や運動不足や騒音でもみられます。