じめじめした梅雨の到来とともに、食中毒の件数も増加します。6月から10月が多発する時期に当たります。

食中毒は「食品を通して感染する病気」として次の5つに分類されています。(1)細菌性食中毒【感染型、毒素型、生体内毒素型】(2)ウィルス性食中毒(3)原虫類などによる食中毒(4)自然毒食中毒(5)化学性食中毒

原因別で多いほうから、サルモネラ菌(加熱が不十分な肉や卵)、カンピロバクター(加熱が不十分な鶏肉など)、腸炎ビブリオ(刺身や寿司などの海産物の生食)です。

食中毒予防の原則は、「付けない、増やさない、殺す」です。

食中毒を防ぐポイントは、
(1)買うとき:生鮮食品は新鮮なものを買って、早く持ち帰る
(2)保存するとき:持ち帰った肉・魚・野菜などは別々に、冷蔵庫や冷凍庫に適当な隙間を保つように入れ、早めに食べてしまう
(3)下準備をするとき:調理や食事の前に石鹸で手をよく洗う。調理器具は清潔にし、なるべく熱湯消毒する。肉・魚・野菜などは別々に真水の流水で洗う
(4)調理するとき:食物の中心部の温度が1分間以上・摂氏75度以上になるように加熱する
(5)食べるとき:調理したらすぐに食べ、室温で長く放置しない
(6)残ったとき:清潔な食器で保存する
です。