1月から3月はインフルエンザのシーズンです。今年は症状がよく似ているSARSとの区別がやっかいです。前者は突然の39℃以上の高熱、咽頭痛、鼻水、節々の痛み、全身のだるさなどで始まり、咳などは後から追いかけるように現れることが多いのですが、後者は急な38℃以上の発熱、痰の伴わない乾いた咳、筋肉痛、呼吸困難、下痢といった重篤感のある症状が急性に起こり、高齢者や糖尿病の人の死亡率が高くなります。

また、10日以内の海外の渡航歴(SARS発症地域)、患者への密な接触、インフルエンザ予防接種あり等のチェックはある程度の目安になります。疑われるときは人との接触を避け早めに保健所に相談しましょう。

両者の感染防止策は、外出から帰ってのうがい、マスクの着用、人混みを避ける、手をよく洗う、清潔でない手で目、口、鼻に触れない、日頃からの健康管理、抵抗力の維持などに心がけることです。