最近、エイズ(HIV感染症)とともにクラミジアやヘルペスウイルスなどによる性感染症が若者の間に急増しています。これらは無症状のことが多いという特徴があり、クラミジア感染症の場合、男性では半分に対し女性では5人に1人しか症状が出ません。このため自分が感染していることに気づかず、次々と感染者を増やすことになります。ヘルペスは接触部に痒みや痛みのある水疱状の丘疹が生じタダレていきます。性感染症のほとんどは粘膜接触で感染します。性交時には避妊目的だけでなくコンドームを使う必要があります。これは性感染症の予防に絶対必要です。
 初期には症状が出にくいクラミジア感染症なども、放っておくと不妊や流産・早産、新生児感染の原因となることがあります。おりものの増加や排尿痛など、少しでも異常を感じたら早めに医師に相談しましょう。
 思春期の若者の中では多様な性関係がみられ、高校生の性交経験率が増加する現実があります。避妊や性感染症の予防に対する正しい知識を持たなければなりません。