このコロナ禍で帯状疱疹が増えている印象を持つ医師は多いと思います。 そこで最近テレビで流れている帯状疱疹ワクチンについてお話しします。 ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があり、前者は1回接種のみ、後者は2回接種が必要です。 費用はそれぞれ8,000円程度、4~5万円程度(2回分)とかなり差があります。 前者は免疫の落ちている方、ステロイド治療中、妊婦さんには接種できません。 前者の認可は2016年、後者は2020年とかなり新しいものであり、特に不活化ワクチンのカタログデータでは9年以上効果が持続するとなっていますが、 これは3年程度の使用データよりの推定値であり今のところここまで効果持続するかは未知数です。 ワクチン接種後、年ごとにワクチン効果がどの位減弱するかがはっきりしない中、帯状疱疹はいつ発症するのか、 いつ再発するのかが全くわからないため、どのタイミングでワクチンを接種するのか?また追加接種は必要なのか?にお答えする良い情報がまだないのが実状です。 ただし帯状疱疹にかかった人にとっては再発予防に唯一の有効手段であると考えます。 皆さんもワクチンに対する知識を持った上でかかりつけ医に相談すると良いでしょう。